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【随時アップデート中】Paperpile for Wordフル活用のためのテクニック集

black and white torn book pages on wooden floor エラー・不具合解決
Photo by Anna on Pexels.com
エラー・不具合解決学生生活のヒント

皆さんは論文執筆時、文献管理にアプリやソフトは利用していますでしょうか。

筆者は一貫してPaperpileとPaperpile for Wordを利用しています。

上の画像のような、混沌とした文献管理は論文執筆の大敵です。Paperpile for Wordを活用して、最大限に効率化していきましょう。

本記事では基本的な活用テクニックから、細かすぎて伝わらない編集術までご紹介します。

何を隠そう、筆者が使っている中でつまづいたこと・解決したことをもとに随時アップデートしていきますので、生きた情報をお届けできると思います。

ぜひご活用ください。

この記事の信ぴょう性
  • 筆者は卒業研究時から継続してPaperpileで論文を読み、Paperpile for Wordで論文執筆をしてきた現役の博士課程学生です。
  • 本記事は筆者が実際にPaperpile for Wordを活用する中で生じた課題と解決策をもとに、随時アップデートしております。
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Paperpileとは

Paperpileは、Google Chrome上で動作する文献管理ツールです。クラウドベースの管理機能により、文献の収集・整理・引用がスムーズに行えます。

https://paperpile.com/
  • Googleドライブと連携し、どこからでもアクセス可能
  • DOIやPubMed、Google Scholarからワンクリックで文献を取り込み
  • 自動でPDFの取得と整理
  • 引用スタイルもワンクリックで切り替え可能

注意点としては、30日間の無料トライアル後は有料プランを購入して使用する必要があります。

https://paperpile.com/pricing/

卒論のみで卒業する方は卒論直前にインストールすることをお勧めします。そうでない方、長く使いたい方は、月$2.99のACADEMICプランを購入するとよいでしょう。

年間でも5,000~6,000円程度ですので、これで文献管理が効率化できるなら十分投資する価値があると思います。博士課程学生以上で自分の研究費があるという方は迷わずポチって行きましょう。

Paperpile for Wordとは

Paperpile for Wordは、Microsoft Word用のアドインで、Word上で動作します。

https://paperpile.com/word-plugin/
  • Word文書内で簡単に文献を検索・引用
  • ワンクリックで参考文献リストを自動生成
  • Citationスタイルの即時変更が可能
  • オフライン環境でも利用可能

このおかげでWordでの文献管理は大変便利になりました。筆者はこのアドインのためにPaperpileを選んだと言っても過言ではありません。

基本操作編

ショートカットキーで引用ウィンドウを立ち上げたい

Settings and Tools→Generalからショートカットキーを設定できます。

このショートカットキーは、新規の引用にはもちろんですが、既に挿入した引用にもマウスオーバーさせてショートカットキーを押せば、その引用の編集にも使えます。

論文を如何に効率よく書き上げるか。

極力マウスは触らずにショートカットキーでできる部分はショートカットキーで済ませたいところです。

引用挿入後に文献をいじる編

本文に挿入後も、該当する文献の箇所を右クリックすると「Edit citation」というボタンが見えますので、これをクリックして

いじりたい文献のラベルをクリックするとトグルが下に開いてこのようになります。

これを使うと細かな調整が可能です。これがとっても便利なので皆さんもぜひ活用してください。

文献情報を編集したい

引用を挿入した文献の情報が間違っていた!すぐ修正したい!

そんなときは、「Edit citation→Edit reference」を押すことで下記のようなウィンドウが開き、編集できます。

Paperpileのアプリをいちいち立ち上げる必要がなく、Word上で編集が完結できるのが強みですね。

文中引用(narrative citation)をしたい

文末ではなく文中で引用したい!括弧がいらない!

というときは、Edit citation→supress author」にチェックを入れて著者名は手動で書き込むことで可能です。

ただし、著者名の手動入力時は、当然ですが引用スタイルに注意してください。

例えば … APA 7th styleでは、Paperpileデフォルトの「カッコ内引用(Parenthetical citation)」では著者2名の論文を

It is stated that income tax should be increased (Ishiba & Moriyama, 2025).

のように「&(アンバサンド)」を利用しますが、文中引用(narrative citation)では

Ishiba and Moriyama (2025) stated that income tac should be increased.

のように、「and」で共著者を並べます。

この際、「Ishiba and Moriyama」を手動で書き込み、(2025)のみがPaperpileのシステムを引用した文字になります。もしくは、後述する「接頭辞(Prefix)」に「Ishiba and Moriyama」を記入することでも対応可能です。

Paperpileから挿入した引用文献に対して、本文上で無理やり体裁を変更することも可能ですが、「Update citations and biblioraphy」をクリックして引用文献の更新をしたときにはもとに戻ってしまいます。しっかりとシステムを使いこなすことが重要ですね。

文献をPaperpileで開きたい

あれ?引用したこの文献、どんな内容だったっけ。すぐに原文を読みたい。

そんなときは、Edit citation→Open in Paperpile」をクリックすれば、ワンストップで文献が開いてすぐに読むことが可能です。

引用に「例えば」や「e.g.」を入れたい

類似の文献が複数あるとき、すべての文献を引用しきれなければ「例えば」や「~」など、といった形で対応することがありますね。

こちらはEdit citation→prefix / postfix」を編集することで可能です。

  • prefix … 接頭辞
  • postfix … 接尾辞

です。

この接頭辞・接尾辞は、編集を行った特定の引用箇所にしか適用されません。文章内の他の箇所で同じ文献を引用する際には、デフォルトの接頭辞・接尾辞なしの状態で表示されます。さすがに便利ですね。

prefixから文献の直前にe.g. を追加

とくに括弧内引用で重宝します。

Paperpileから挿入した引用文献に対して、本文上で「例えば」や「e.g.」を無理やり書き込むことも可能ですが、「Update citations and biblioraphy」をクリックして引用文献の更新をしたときには消えてしまいます。しっかりとシステムを使いこなすことが重要ですね。

エラー解決編

Paperpileのアップデートエラー

Paperpile for Wordを使っていると、「アップデートが必要だ」というエラーを吐くことがあります。少し戸惑いますがポップアップの指示に従いましょう。

Wordを閉じてからPaperpileのUpdateをクリックします。この時、ポップアップは消えませんがそのままにしておきます。その後Wordを再起動して動作を確かめてください。

それでもうまくいかない時は、Paperpile for Word再インストールを試すしかないように思います。

Settings and Toolc→Word Pluginから「Re-install」をクリックします。

Paperpile Forumに質問する(英語のみ)

どうしても解決しない問題や、アップデートに伴って新しく生じたバグ・エラー等は、Paperpile Forumに投稿して質問してみましょう。

筆者もPDFをアップロードできないエラーに遭遇してこちらで質問したところ、Paperpileのスタッフの方から対処法についてアドバイスいただきました。

投稿するにはGoogleアカウントかXアカウントでのサインアップorログインが必要です。

https://forum.paperpile.com

まとめ

お読みいただきありがとうございました。

Paperpile for Wordを使って論文執筆を最大限に効率化して、論文の量産や深い思考に時間を使っていきましょう。

ご指摘やご質問があれば、ページ下部のコメント欄からぜひお願いいたします。


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