- 入学手続きで案内されたミールの加入を迷っている新入生
- 日々学食を食べているがミール未加入の大学生
- お子さんのミール加入を検討されている親御さん
大学に入学した方が必ず案内を受け取るであろう、生協食堂の「ミール」システム。
加入は必須ではなく、加入を迷う方も多いです。
今回は現役京大院生の筆者が、4年以上大学で過ごした経験を基にミールシステムのメリットとデメリットを解説していきます。
結論としては、大学生活でのかけがえのない時間を大切にするためには加入するべきと筆者は考えています。
ぜひ最後までご覧ください!
ミールシステムとは
ミールシステムとは、生協食堂および生協購買での食事にかかる金額を年度初めにまとめて前払いすることで、1日あたりに決まった金額の食事ができるというものです。
大学生協は学生の食生活の自立のため、
京都大学生活協同組合HP
- 自分で食事を考える力をつける
- 自炊にチャレンジしてみる
この二つの両立のために、生協食堂やミールシステムの利用を強く推奨しています。
実際、筆者も4年以上ミールシステムを利用してきていますが、ミールシステムを利用することで時短でき、お金の節約もでき、さらにバランスの良い食事を摂るということが本当に手軽にできていて、
一方で、一人暮らしなのでミールシステムでの食事以外で自炊をすることで自炊にもチャレンジできています。
このスタイルのおかげで、学業や部活などに忙しい学生生活でも大きく食生活が乱れることなく過ごすことができています。
ミールシステムのメリット
ここからはミールシステムのメリット・デメリットや、外食など他の食事方法との比較について、詳しく見ていきましょう。
時短できる
ミールシステムの最も大きなメリットは時短効果であると筆者は考えます。
生協食堂(学食)は入店~食事の提供~レジ通過までにかかる時間がファストフード並みに短いです。
筆者の経験上、食堂が多少混雑していても早いです。
筆者が通っている京大桂キャンパスの生協食堂では、
- 混雑時を避ければ2分程度
- 昼の混雑時でも最大15分程度
- 夜の混雑時で5分程度
でレジを通過できます。
その上、財布を取り出して現金で支払ったり電子マネーに現金をチャージしたりといった手間もかかりません。
授業や課外活動、アルバイトなどに忙しい学生にとって、日常の食事を短時間で終わらせて他のことに時間を割くということは非常に重要です。
お得に学食が食べられる
ミールシステムのメリットとして、毎回普通にお金を払って学食を食べるより年間でかかる金額が安くなるという点もあります。
例えば、筆者が利用している京都大学生協のミールシステムではプランによって2万円~8万円ほどお得になります。
最初に支払う金額 | 利用可能金額 | おトクな金額 | |
ライトプラン (550円/日) | 111,000円 | 133,100円 | 22,100円 |
スタンダードプラン (1100円/日) | 189,000円 | 242,550円 | 53,550円 |
フルサポートプラン (1400円/日) | 219,000円 | 302,250円 | 83,250円 |
また、利用した金額が最初に支払った金額に満たない場合にも
- 残高を翌年のミールシステムに繰り越せる
- 手数料を払えば返金してもらえる
など、あまり使わなかったとしてもほぼ損をしない設計になっています。
バランスの良い食事が摂れる
健康的な食生活を送れるという点も大きなメリットです。
下記の写真は実際にある日筆者が学食で食べたメニューです。主食・主菜・副菜がそろって値段は驚きの450円です。もちろんミールで支払いました。
外食では多くの場合、副菜が少なかったり無かったりということもしばしばで、栄養バランスの偏りが生じます。
かといって、自炊で副菜を準備するとなると、わざわざ食材を買い足したり、少量しか使用しないため食材が余ってしまったりといった問題も生じます。
一方、学食ではたくさん陳列されている小鉢から選んで取るだけです。
非常に楽なうえ、お得で、バランスも良い食事が短時間で食べられるという本当にありがたい仕組みです。
学食と他の食事方法との比較
さて、ここまでミールを利用するメリットを紹介してきましたが、お金・食事バランス・時短効果の3つの項目で他の食事方法との比較をしてみましょう。
お金の節約 | 食事バランス | 時短効果 | |
学食(ミール) | ○ | ○ | ○ |
自炊 | ○ | ○ | × |
外食 | △ | △ | △ |
宅配 | × | × | × |
大学生活の中でバランスの良い食事を安く食べようとすると、「学食」と「自炊」以外の選択肢はありません。
特にこれから大学生活ではじめての一人暮らしが始まる方は、毎日自炊するぞ!と意気込んでいる方も少なくないと思います。
しかし自炊は、買い出しから調理、後片付けに至るまで、相当な時間を要します。多くの人が、途中で挫折し外食に頼りはじめます。
よって、お金・食事バランス・時短効果のどの観点からも学食が最も良い選択になるのですが、3食すべて学食となると飽きがくるかもしれません。また、朝食営業が無い場合もあるでしょう。
そこで…
筆者の実例「ミール加入×1食だけ自炊」
お金・食事バランス・時短効果の3つのメリットを4年間通して継続し、さらに自炊にも慣れられるように「ミール加入×1食だけ自炊」というスタイルを提案します。
筆者は一人暮らしで、ミールシステムのスタンダードプラン(1,100円/日)に加入し、
- 平日…朝のみ自炊(ほぼ作り置き)、昼と夜は学食
- 土曜日…朝と夜は自炊、昼は学食
- 日曜日…3食自炊
というスタイルをベースにしています。
特に平日はほとんど研究室に籠っていて時間が資本なので、ミールシステムの存在は本当にありがたいです。
大学生になると栄養状態が落ちる!?
一方で、大学生全体を見ると、高校生の頃との環境の変化から食生活が乱れる人が増加します。
たとえば愛知県が平成30年度に大学生およそ1,400名を対象に行った調査では
- 「朝食を週2日以上食べない」と答えた人の割合が全体の37.5%
- 朝食を食べない習慣になった時期としては「高校を卒業した頃」と答えた人が最も多い
という結果となっています。
そのうえ大学生は、カップ麺、ハンバーガーや牛丼などのジャンクフード、スナック菓子といったように、総じて健康的とは言えない食生活を送る人が多くなります。
原因は様々で、主に
- 生活費の節約に迫られている
- 夜更かしをするため毎朝時間がない
- 親の目が届かないので好き放題に食べている
といったことが考えられます。
ミールに加入して、おトク・時短・栄養バランスの良い食事を確保するということは、十分価値があることだと筆者は考えます。
ミールシステムのデメリット
ミールシステムのデメリットとしては、
- 初期費用の負担が大きい
- 混雑時は大きく時短できない
- 飽きる人もいる
といったことが挙げられます。
ただし、初期費用の問題さえクリアできればそのあとはほとんど損をしない制度設計ですし、1日1回でも学食を使う人であればメリットのほうが断然大きいと筆者は考えます。
まとめ
本記事ではミールシステムのメリットとデメリットを解説してきました。
ミールシステムには
- 時短できる
- お得に学食が食べられる
- バランスの良い食事が摂れる
といったメリットがあります。
4年間の学生生活を健康に過ごし、学業や課外活動をはじめとした学生のうちにしかできない活動に没頭できるよう、ミールシステムをうまく活用しましょう!
追記:2024年3月23日
本記事の内容は執筆当時のもので、最新情報を反映しているとは限りません。物価の変動やシステムの改訂等により価格は変動します。
多少価格が上がったとしても、忙しい学士生活を支えるためにミールを契約するメリットは大いにある、という筆者の結論は変わりません。
参考文献
愛知県健康福祉部保健医療局健康対策課 (2019). 平成30年度大学生の食生活等生活習慣調査結果
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